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レビュー『管弦楽技法』ゴードン・ヤコブ著

(初出2009年1月23日)わずか120ページほどの本書の中に、管弦楽法のエッセンスが収められているのは驚くべきことです。著者ゴードン・ヤコブ氏の長年の経験から生まれた警句の数々は、今なお傾聴...
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レビュー『大作曲家が語る 音楽の創造と霊感』アーサー・M・アーベル著

(初出2009年1月23日)(※本書は『我、汝に為すべきことを教えん』を改訳・再編集したものです。以下の文章は以前の版にもとづいて書かれたものです。)ブラームスやR・シュトラウス、グリーグなど...
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レビュー『オーケストラ』アラン・ルヴィエ著

(初出2015年3月25日)本書は、管弦楽法の歴史のガイドブックであり、各時代の作曲家たちの実践のダイジェストであり、管弦楽法の変遷の概要を示すものです。著者は、管弦楽法を「それぞれ固有の音色...
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レビュー『音楽史と音楽論』柴田南雄 著

(初出2015年4月7日)大変に個性的な音楽史の本です。冒頭ではタイムスケールが縄文時代(石器時代)から始まり、考古学的に史実を列挙しながら音楽文化の変遷を追っていき、そのまま古墳時代・飛鳥・...
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音楽は自然の法則か~『音楽する精神』を読んで

(初出1999年12月8日)世の中には自然指向と言える様な、人工ではなく自然から生まれたものの方が価値があるとする見方があります。そして、音楽の世界にもその価値体系があります。厳密には「自然現...
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クラシックがクラシックである理由~『クラシックを聴け!』を読んで

(初出1999年11月25日)今回は、舌鋒鋭い批評を繰り広げている許光俊氏の「クラシックを聴け!」を取り上げてみます。本書はサブ・タイトルに「お気楽極楽入門書」とありますが、その内容は鋭く、下...
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回答法という回答~『コード・スケール ハンドブック』を読んで

(初出1999年10月22日)スケール(音階)に関する理論の多くは次の様な要請から生まれています。ある和音が鳴っているとき、旋律にはどのような音の可能性が有るのかというものです。逆に、旋律から...
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新たな調性世界を求めて~『ブルー・ノートと調性』を読んで

(初出1999年10月22日)「ブルース」という音楽に対する疑問の数々は、「ブルー・ノート」に対する疑問として集約されるでしょう。今までにも数々の音楽家や音楽学者らによって様々な形で解明しよう...