ブックレビュー レビュー『ブルー・ノートと調性』濱瀬元彦 著 (初出2002年4月9日)「硬派でクールな音楽理論書」とでもいうべき稀有な一冊です。本書は理工学書のような紙面構成をもった珍しい理論書であり、その内容もスケール(音階)の検証を緻密に重ねて行き... 2025-05-31 ブックレビュー
エッセイ デジタル環境での音楽制作と管弦楽法 (初出2008年12月10日)言葉の通り、管弦楽法とはオーケストラという演奏集団によって音楽を響き渡らせるための数々の経験則・方法ですが、ここではPC/DAWでオーケストラサウンドを用いる音楽... 2025-05-29 エッセイ
エッセイ 作曲時の心の状態 (初出2009年6月26日)この文章は、自分の制作モードの心的状況を印象批評風の文章で書いてみる試みです──。己が仮想するものを具現化したいと渇望するとき、そしてその仮想が現実化のプロセスを流... 2025-05-28 エッセイ
エッセイ 呪縛に想う (初出1999年10月22日)過去、私が作曲をしていて思い煩う事が多かった呪縛と言えば、「表現したいことがあるのか」というものでしょう。これはどういうことかと言いますと、まず頭の中に明確なイメ... 2025-05-28 エッセイ
ブックレビュー レビュー『音楽する精神』アンソニー・ストー著 (初出2002年4月9日)副題に「人はなぜ音楽を聴くのか?」とあるように、本書は音楽と人間との根源的な関わりについて論じた骨太な音楽論です。古くはイデア論からショーペンハウアーを経つつ、新しい... 2025-05-28 ブックレビュー
ブックレビュー レビュー『バルトークの作曲技法』エルネ・レンドヴァイ著 (初出2002年4月9日)本書は、バルトークの音楽作品の特徴を「黄金比」「フィボナッチ数列」によって捉え分析を行った研究書です。『弦・打・チェレスタのための音楽』や『ピアノコンチェルト』、『ミ... 2025-05-28 2025-06-04 ブックレビュー
ブックレビュー レビュー『音楽の認知心理学』リタ・アイエロ編著 (初出2002年4月10日)認知心理学および教育学、美学などの専門家たちによる、音楽をテーマとした研究論文集です。教育学の章などでは、心理学の実験現場からのレポートとしての色合いが濃く、音楽の... 2025-05-28 ブックレビュー
ブックレビュー レビュー『音を投げる―作曲思想の射程』近藤譲 著 (初出2009年1月4日)「線の音楽」という独自の作曲実践を通じて個性的な作品を発表する傍ら、音楽に対して根元的な問いの眼差しを向け続ける作曲家、近藤譲氏。本書は氏の二十年にわたる期間に書かれ... 2025-05-28 ブックレビュー
ブックレビュー レビュー『事典 世界音楽の本』徳丸吉彦/高橋悠治/北中正和/渡辺裕編 (初出2008年12月17日)「世界音楽の本」という書名を見たときに先ず思い描くのは、ゴスペルやレゲエやラテン音楽、他には中東やアフリカ等々の世界中の音楽について、その音楽的特徴や成立過程の解... 2025-05-26 ブックレビュー
ブックレビュー レビュー『和声の歴史』オリヴィエ・アラン著 (初出2002年4月10日)和声はハーモニーと呼ばれ、翻訳すると「調和」となります。本書では和声を機能和声(調性和声)の枠組みだけで捉えるのではなく、調和を表しそれを司るものとして、その歴史を... 2025-05-26 ブックレビュー