エッセイ

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積み上げる作曲~『作曲の基礎技法』を読んで

(初出2002年4月8日)著者は、作曲の初心者に対して次のようなアドバイスをしています。初心者は、これから創造しようとする楽曲を全体像として(一気に)心にえがくことは不可能である。そこで、簡単...
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思い出の音楽。ミュージカル『回転木馬』

(初出2015年3月29日)実力が一段階アップする、ブレイクスルーを起こす際の条件の一つに、「実力以上の負荷が掛かることをする」というものがあります。私にとってそれに該当する重要な体験だったも...
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模倣の効用と限界~『音楽の不思議』を読んで

(初出2002年4月4日)著者の別宮貞雄氏の語り口はとても平明で、「言われてみればその通りだ」と思うことがしばしばです。本書「音楽の不思議」もそんな印象を与えてくれます。何よりも、著者自身が作...
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理解し、意味付けたい欲望~『楕円とガイコツ』を読んで

(初出2000年6月26日)タイトルからはとても音楽に関する書籍とは思えないのですが、その内容は山下邦彦氏のこれまでの著作を包括し、かつ反省と気付きに溢れたもので、大変読み応えのあるものになっ...
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音楽は自然の法則か~『音楽する精神』を読んで

(初出1999年12月8日)世の中には自然指向と言える様な、人工ではなく自然から生まれたものの方が価値があるとする見方があります。そして、音楽の世界にもその価値体系があります。厳密には「自然現...
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クラシックがクラシックである理由~『クラシックを聴け!』を読んで

(初出1999年11月25日)今回は、舌鋒鋭い批評を繰り広げている許光俊氏の「クラシックを聴け!」を取り上げてみます。本書はサブ・タイトルに「お気楽極楽入門書」とありますが、その内容は鋭く、下...
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回答法という回答~『コード・スケール ハンドブック』を読んで

(初出1999年10月22日)スケール(音階)に関する理論の多くは次の様な要請から生まれています。ある和音が鳴っているとき、旋律にはどのような音の可能性が有るのかというものです。逆に、旋律から...
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新たな調性世界を求めて~『ブルー・ノートと調性』を読んで

(初出1999年10月22日)「ブルース」という音楽に対する疑問の数々は、「ブルー・ノート」に対する疑問として集約されるでしょう。今までにも数々の音楽家や音楽学者らによって様々な形で解明しよう...
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作曲中の曲と遠足へ行く

(初出2007年4月17日)今日は天気が良かったので、携帯レコーダーに作曲中の曲を保存し、それを持ってサイクリングへ行ってきました。さんさんと降り注ぐ太陽の光の下、眼前には緑萌える山並みと小波...
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口琴(ジューズ・ハープ)に挑戦中

(初出2006年7月8日)この前の「カリンバ組立キット」体験に気をよくした私は、さらなるアイテムを模索。そしてある楽器に目を付け入手し、そして練習中です。それは「口琴(ジューズ・ハープ)」です...