Cubase 15:マウスの水平・横スクロール方向を切り替える方法

Cubase / DTM

2025年11月5日、新バージョンであるCubase 15が発表され、同日に販売が開始されました。

個人的には、待望のエクスプレッションマップのアップデートが行われ、オーケストラ音源を始めとするサンプリング音源の操作性の向上が嬉しいです。

さて、そんなCubase 15ですが、基本的な操作に関する仕様変更のひとつとして、マウスホイールによる水平・横スクロールの方向が、これまでとは逆(反対方向)になりました。

Cubaseをバージョンアップされた方は、この点で戸惑う可能性があるので、この記事ではその設定について解説します。

Cubaseの基本機能として、Shiftキーを押しながらマウスホイールを回すと、編集画面の時間軸を横方向にスクロールできます。

「マウスホイールによる水平スクロール方向」の設定方法

水平スクロール方向の設定は、「環境設定」の「編集操作」に用意されています。

その設定画面の「水平スクロールの方向を反転」という項目によって、マウスによる水平スクロール方向を従来の方向に戻すことが出来ます。

Steinberg公式フォーラムより

今回の仕様変更により、他の一般的な制作アプリ(Photoshopなど)と水平・横スクロール方向が同じになります。

そのため、Cubase以外のアプリと並行して作業をするユーザーにとっては、編集作業の負担が軽減されると思われます。

複数のDAWを使ったり、画像編集や動画編集ソフトを同時に使用するケースでは、マウスによる横スクロールを頻繁に用いて編集作業を進めます。

そのため操作性の面で、いちいち頭でマウスホール操作を切り替えるような「直感に反する操作」を求められることは大きなストレスとなります。

こうしたストレスは、一見すると些細なことに見えますが、作業効率の面だけではなく、メンタル負荷によるクリエイティビティの低下という深刻な弊害も生みかねません。

そうした背景もあることから、この「水平スクロール方向の違い」は、これまで公式フォーラムでも度々言及されており、対策や改善が求められていたものでしたので、今回の仕様変更と設定項目の追加は歓迎されているようです。

しかし、設定項目が見つけられなくて困っているユーザーも出ており、若干の混乱が見られるのも事実です。

そうした中、今回の記事がそうした混乱や疑問の解決に役立てば幸いです。