ブックレビュー

レビュー『音楽のリズム構造─新訳』G・W・クーパー/L・B・マイヤー共著

(初出2002年4月10日)西洋クラシック音楽を対象にしたリズム論の古典的名著です 。“リズム”という概念の枠組みを明確にしつつ拡大し、音楽のリズム構造についての理論を体系付ける試みがなされて...
ブックレビュー

レビュー『ポピュラー音楽の基礎理論』ピーター・ファン=デル=マーヴェ著

(初出2002年4月10日)注意点として、本書の「イントロダクション」にもある通り、この本は表面的な様式的特徴、すなわちピッチ、テンポ、音量、楽器編成等など、ポピュラー音楽業界が黄金時代のヒッ...
ブックレビュー

レビュー『ポスト・テクノ(ロジー)ミュージック』久保田晃弘 監修

(初出2002年4月9日)コンピュータ・テクノロジーと音楽表現の関係に関心のある人向けの本です。具体的な技術や方法論の解説というよりも、各方面の実践者や評論家による考察や批評がメインとなってお...
ブックレビュー

レビュー『精神と音楽の交響』今道友信 編著

(初出2002年4月9日)西洋音楽美学の歴史を俯瞰する構成で編まれた、音楽美学の研究論文集です。編者は今道友信氏で、今道氏は美学解説の名著のひとつ『美について』(講談社新書)の著者でもあります...
ブックレビュー

レビュー『音楽美学入門』国安洋 著

(初出2002年4月9日)本書は音楽美学の歴史とその概要を網羅し、それらへの解説と批評がなされている、今なお優れた入門書でありガイドブックです。著者は本書を指して「音楽美学序説」と呼んでおり、...
ブックレビュー

レビュー『作曲の基礎技法』アルノルト・シェーンベルク著

(初出2002年4月9日)作曲を実践する人向けの専門書です。西洋音楽の古典的な作曲の方法である「テーマのつくり方」「伴奏」「各種の形式」などについて、著名なピアノソナタを例に挙げながら細かく説...
ブックレビュー

レビュー『コード・スケール ハンドブック』北川祐 著

(初出2002年4月9日)シンプルな方法論によって合理的にコードスケールを導き出す、その具体的方法が解説されています。この一冊で全てを理解することは難しいですが、ガイドブックとして手元にあると...
ブックレビュー

レビュー『現代音楽のポリティックス』C・ウォルフ/L・ノーノ/近藤譲/他 著

(初出2002年4月9日)現代音楽の現場に立つ五人の作曲家(クリスチャン・ウォルフ、ルイジ・ノーノ、ジャン=クロード・エロワ、ヴィンコ・クロボカール、近藤譲)各氏による講義の記録です。各作曲家...
ブックレビュー

レビュー『音楽の霊性』ピーター・バスティアン著

(初出2002年4月9日)音楽という不思議な体験をスピリチュアルに描いた音楽書です。著者の体験から導き出された言葉の数々が穏やかな余韻を与えます。音楽家の心に寄り添うような読書体験をしたい人に...
ブックレビュー

レビュー『作曲家の世界』パウル・ヒンデミット著

(初出2002年4月9日:追記2025年5月31日)ドイツの作曲家ヒンデミットによる、自らの音楽論・作曲論を自伝的な要素も含めつつ書かれた一冊です。原書は1952年に英語版として出版されたもの...