エッセイ

自由に綴ったエッセイや作曲のこと、読書メモ、音楽レビューなど。
エッセイ

論理という名の楽器:MSXとMMLの原風景

工作が大好きだった少年時代の私は、しかし常に「素材」という名の不自由さと格闘し、ある種の敗北感を抱いていました。木材や金属といった物質が持つ固有の硬さ、そして加工に際して要求される熟練した技術...
エッセイ

世界の残酷さと、作品という城塞~映画『関心領域』を観て

AI音声による「この記事の解説Podcast」先日、映画『関心領域』を観ました。アウシュビッツ強制収容所の所長だった、ルドルフ・ヘスとその家族を描いた作品です。その感想は「静かな衝撃」という言...
エッセイ

AIは音楽を作るのか、それとも音楽家を拡張するのか

2026年1月21日、ACE StudioとEASTWEST Soundsの業務提携が発表されました。一見すると、また一つ「AIが音楽制作を変える」という類のニュースのようにも見えます。しかし...
Cubase / DTM

Cubaseのテンプレート作成を「レイヤー構造」で考える

AI音声による「この記事の解説Podcast」あなたは、巨大なオーケストラ・テンプレートを前にして、途方に暮れたことはないでしょうか。あるいは、真っ白なプロジェクトを前にして、最初の音色を選ぶ...
エッセイ

ワイルドカード・コンセプト~『リディアン・クロマティック・コンセプト』を読んで

(初出1999年10月22日)作曲者が様々な体系的な音楽理論に触れることのメリットとしては、作曲時の音楽的思考に際して様々な音楽イメージの座標系(ものさし)を持ち込めるというものがあるでしょう...
エッセイ

音楽と言葉、創造のサイクル~お城の模型を作るように

AI音声による「この記事の解説Podcast」音楽を形作る者が「音楽についての文章」を綴るとき、そこにはどのような動機が潜んでいるのでしょうか。私の場合は、音楽という本質的に言語化し得ない領域...
エッセイ

感性の格闘と技術の変遷~10代の作曲を振り返る

この記事では、私が10代の頃に作曲した作品を聴き返しながら、当時の作曲スタイルや創作姿勢といったものを顧みていこうと思います。個人的で懐古的な内容になるかと思いますが、当時、作曲を始めて間もな...
エッセイ

音楽の召喚と責任の美学~生成AI時代における作曲概念

AI音声による「この記事の解説Podcast」音楽制作の世界は今、歴史的な転換点に立っています。その象徴的存在が、テキスト入力だけで音楽を生成するAI『Suno』です。このAIは、音階や和声と...
エッセイ

創造の螺旋を描く『不全』と『余裕』のダイナミクス

AI音声による「この記事の解説Podcast」私自身も含め、多くの作り手が、無意識のうちに「必死さの呪縛」に囚われているように思われます。音楽制作というものを、一瞬たりとも気を抜かず、脇目も...
エッセイ

太陽の創作、月の創作~制作環境の照明考

AI音声による「この記事の解説Podcast」居住空間を照らす照明には、用途に応じていくつかの選択肢が存在します。読書や細かな作業に適した青白い「昼光色」、自然な太陽光に近い「昼白色」、そし...